看護師(訪問看護)

訪問看護ステーションひかり
佐川 由紀子

在宅看護への転向

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私は看護師の仕事を始めて今年で23年になります。当初12年間ほど総合病院とクリニックでお仕事をした後、今の会社で訪問看護の仕事を始めて11年になります。

在宅の仕事に興味を持ったのは、一言でいえば、患者様のことをもっと知ったうえで看護したい、と思ったからです。患者様と病院で接するだけでは、ご本人様がどのような生活をしていらっしゃるのか、どういった食事をとられているのか、お薬はちゃんと飲まれているのか、といったことまではわからないんですよね。だから訪問看護事業所でお仕事をして、患者様の日々に寄り添う看護師になりたいと思ったんです。

訪問看護ならではのやりがい

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病院に勤務していたころとの大きな違いは、患者様を“迎える”立場ではなく、患者様のお宅に“伺う”ということです。プライベートな空間に立ち入らせていただくお仕事なので、患者様の考え方、価値観を尊重した接し方をしないと拒まれてしまいます。また、患者様の在宅生活に寄り添うということは、ご本人様だけではなく、ご家族も含めた心のケアも必要です。その両面ができてこそ、患者様が安心して在宅生活を送っていけるのだと思います。

だからこそ、患者様やそのご家族としっかりした信頼関係を築けたときは、病院で看護師をしていたころ以上に頼られていると実感できますし、やりがいも数倍です。

これからの目標

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自分の理想を実現するために、少人数で小回りの利く事業所をやりたくて、3年前に、社内で希望して新事業所を立ち上げさせていただきました。

この事業所では、病院では叶えて差しあげられなかった患者様ご本人のご希望を実現して差しあげるためのお手伝いをできたらと思います。訪問看護は、患者様の人生の締めくくりに立ち会わせていただくことも少なくないお仕事です。主治医と連携して、可能な限りその人らしい生き方を少しでも長く続けていけるようなサポートを行える事業所が目標です。